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【転職ノウハウ】コンサルファームへの転職は難しい?普通の企業とは違う”ケーススタディ”や”フェルミ推定”について!

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Uターン転職においても、コンサルティングファームへの転職を検討する方もいるかと思います。

また、Uターン転職をしなくとも、そもそもコンサルティングファームへの転職を考えている人は「コンサルへの転職って難しいの?どんなことするの?」と思っている人は多いのではないのでしょうか。

というわけで今回はコンサルティングファームへの転職について書いていきたいと思います。

コンサルティングファームについての基本的な情報はまずはこちらをご覧ください。

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コンサルティングファームへの転職難度

コンサルティングファームへの転職は難しいのでしょうか?

結論、会社にもよりますが、一般的には難しいと思います。

ただし、新卒で入社するよりも転職で入社するほうが難易度は低いので、もしもコンサル業界へ行きたい方は、転職で狙ってみるのも一つの手ですね。

では具体的にどう難しいのでしょうか?

一つ目は論理的な思考を徹底的に求められる点。

質疑応答の中で、きちんと情報の整理ができているのか?論理的な矛盾が生じていないか?面接官はそういった視点で求職者のことを見ています。

多くの人が応募している中、すこしでも「うーん・・・」と思われるような人は、採用優先度は下がってしまうのは容易に想像がつきますね。

二つ目はそもそも応募してくる人のレベルが高い点です。

コンサル業界からのスライドであれば言うまでもないですが、別業界からの転職の場合、その職場のエースクラスの方が応募してくるケースが多いです。

やはりライバルが優秀だと、必然的に門が狭くなります。

そして三つ目は独自の面接がある点です。

それが「フェルミ推定」「ケーススタディ」と言われているものです。

ざっくり言うと、答えのない質問を投げかけられ、少ない情報をもとに仮説を立てて妥当な答えを導き出す口頭試問のようなものです。

例えば、「日本にあるポストの数はいくつでしょうか」(フェルミ推定)や「東京駅にあるキオスクの売り上げを50%アップするためにはどうしたらいいでしょうか」(ケーススタディ)といった内容です。

詳細は次で紹介します。

フェルミ推定・ケーススタディとは?

フェルミ推定

そもそもフェルミ推定とは何なのでしょうか。

実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9F%E6%8E%A8%E5%AE%9A

これは知識ではなく、物の考え方・情報の整理の仕方がいかに妥当で正確かを求められているのです。

例えば、「日本にあるポストの数はいくつか」という問題の場合を簡単に考えてみましょう。

①”ポスト”を分解
⇒路上にあるポストとコンビニにあるポストに分解

②何㎢あたりにポストがあるかを推察
⇒都会では500mごとにある?(=0.25㎢に1個)田舎ではそこまでないから、
3倍くらいの0.75㎢に1個とするか。

③②と日本の面積をもとに路上のポストの数を算出
⇒日本は38万㎢だが、多くはポストのない山道のため、ポストが存在し得る地域
は3分の1の13万㎢とする。
②で推察した0.75㎢に1個という数をもとに計算すると・・・

13万㎢ ÷ 0.75㎢ = 約17万3千

④ポストが設置してあるコンビニは日本に何軒あるかを推察
⇒日本平均で1㎢あたりに1件コンビニがあると推察。
となると、日本全国に13万件のコンビニがあることになる。(13万÷1)
そのうち、20%のコンビニにポストがあると仮定すると

13万軒 × 0.2 = 2.6万軒

⑤③と④を合計
⇒17.3+2.6=約20万

ということで、日本には約20万ものポストがあるという結果になりました。

実際には、平成21年のデータでは188,326本ということでなかなか近い結果になりましたね。

ケーススタディ

すべての事象を網羅することができない場合に一つまたは複数の事例を取り上げて、推論が当てはまっているか、傾向が確認できるかを確かめる

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC

これも知識というより、事実の整理と妥当な仮説の設定を行えるか否かを問われます。

例えば、「東京駅のキオスクの売り上げを50%アップさせるには?」という問題を考えていきましょう。

①”売上”を分解する
⇒売上とは「客単価 × 客数」

②分解した要素ごとの対策を検討する
⇒客単価をあげるための対策と客数をあげるための対策
例)コーヒーの価格をあげる
コーヒーとセットで買いたくなる商品を出す
レジを自動化し客の回転率を上げる

③各対策のメリデメを整理し、最も効果的な対策をまとめる
⇒現実的な対策か?費用対効果は?即効性はあるのか?などなど

ケーススタディの場合は、推察するだけではなくて、お題に対して適切にこたえる必要があるため、内容の理解だけではなく、短時間でまとめる力も必要になってきます。

おすすめの対策法

ここまでさらりとお話しましたが、慣れていない人にとっては簡単ではありません。

そこで、やるべきととしては、とにかく問題を解くことしかないです。

そこでおすすめなのが以下の本です。

東大生が書いたシリーズのフェルミ推定とケーススタディの本です。

どちらも問題数が充実しており、解説も非常にわかりやすく、コンサル面接対策における定番の本です。

もし面接受ける方は是非ともチェックしてみてください!

まとめ

要約

・コンサルへの転職は難易度高めだが新卒入社よりは入りやすい
・それでもライバルが多く競争は激しい
・フェルミ推定とケーススタディはマスターせよ

というわけで今回はコンサルへの転職についてまとめてみました。

この記事が何かのお役に立てば幸いです!

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