東京で働いている人は割と当たり前かもしれませんが、よくCMで目にする企業や、就職人気ランキングで上位に入っていた企業などで働く人が身近にいたり、もしくはそういった会社の人と一緒に仕事したりすることって多くないでしょうか。
私自身、過去働いていた会社はいわゆる大企業でしたし、周りの友人も名の知れた会社で働いている人ばかりでした。
しかし、地方に行くと、そういったいわゆる”ザ・大企業”ってそこまで多くないんですよね。
また、働くにあたって職種も限られてくる印象を受けます。
今回は、そんな東京と地方における会社の差についてまとめてみました。
東京と地方の会社の差
会社の数
みなさんは、そもそも日本にどれだけの数の会社があるかご存知でしょうか?
正解はなんと
3,820,338社 ※平成28年統計情報
もあります。
では、東京や大阪にはどれくらいの数の会社があるのでしょうか。
東京 452,197社
大阪 294,099社
なんと日本の約20%弱の会社が東京大阪に集中しています。
では、地方にはどれくらいの会社があるのでしょうか。
<地方都市>
福岡 143,408
北海道 151,402
広島 87,578
<田舎> ※九州
鹿児島 52,777
宮崎 36,944
佐賀 25,555
東京・大阪と比べると一目瞭然ですね。
鹿児島や宮崎など地方都市からさらに田舎に行くと、もっとその差が明確になります。
会社の規模
上で会社の数のことについて触れましたが、いわゆる大企業の数はどうなっているのでしょうか。
日本全体で3,820,338社ある中で、そのうち大企業と言われる会社の数は、約0.3%の約10,000社ほどしかありません。
つまり、日本にある会社のほとんどは中小企業になります。
では都心部と地方では具体的にどれくらい大企業の数に差があるのでしょうか。
<都心>
東京 4,538社
大阪 1,106社
<地方都市>
福岡 350社
北海道 279社
広島 164社
<田舎> ※九州
鹿児島 56社
宮崎 35社
佐賀 25社
10倍どころか100倍近く差があるところもあります。
地方で働くということは、大企業で働きたいという人とはあまりマッチしないかもしれませんね。
職種
これはあくまで私の感触ですが、東京では管理系の仕事が多くあります。
例えばシステム開発のPJT管理や、イベントの企画管理などなど大規模で多くの人がかかわる仕事が多いため、必然的に取りまとめて管理を行うというポストが生じ、そこをやる人が多く発生してくるのです。
しかし地方の場合、そこまで規模の大きなプロジェクトが多くないため、管理だけをするというよりも実作業も行うことが求められるように感じます。
つまり、エンジニアやデザイナーなどの物を創り出せる人が求められており、そういった職種が地方には多くあると私は思います。
地方にある有名企業
とは言っても、地方の中小企業ってあまりピンとこない人もいるかと思いますので、地方にある有名企業についていろいろ調べてみました。
福岡の場合
やはり、インフラや金融系が強く、そういった業界の会社が7社集まり「7社会」という組織をつくり、福岡の経済界に大きな影響を与えています。
ちなみに7社会とは以下の7社です。
福岡銀行
西日本シティ銀行
JR九州
西日本旅客鉄道
九州電力
九電工
西部ガス
他にも、ゲーム会社の「レベルファイブ」やプロ野球チーム「福岡ソフトバンクホークス」、「TOTO」「安川電機」あたりも有名ではないでしょうか。
北海道の場合
北海道も「北洋銀行」「北海道電力」「北海道ガス」などの地方銀行・インフラ関係の会社が根強いですが、全国的にも有名な企業で言えば、「ニトリ」が真っ先にあがりますね。
昔は北海道にある普通の家具店だったニトリですが、28期連続で増収増益を果たしており、国内外に300もの店舗を展開し、今も成長を続けています。
職種も豊富かつ、会社として人材育成にも力を入れており、人気の高い企業です。
その他にも、北海道のお土産で有名な「六花亭製菓」「ロイズ」なども人気のある企業です。
広島の場合
広島も当然中国電力や広島銀行などが安定した人気を誇っており、それに加えて全国的な知名度も高いマツダがありますね。
ちなみにマツダの発音はマ(↑)ツ(↓)ダです。
※アホの坂田師匠の”サカタ”と同じ発音
しかし、そんなマツダを抑えて平均年収1位の企業が他にあります。
それが、「ローツェ株式会社」です。
こちらは様々な機器を取り扱う会社で、平均年収は約820万円とかなりの高水準です。
あまり知られていない会社かもしれないですが、地方にはこういった高給企業もあります。
まとめ
いかがでしょうか。
東京や大阪でずっと働いていると、地方企業の実情を知ると少しギャップを感じるかもしれません。
私はUターン転職を経て中小企業への転職を選択したのですが、大企業だけが日本を支えているのではなく、中小企業含めて日本の社会はなりたっているのだなとあらためて感じました。
みなさんも今後のキャリアを考えるうえで、大企業なのか中小企業なのか、今一度考えてみたもいいかもしれませんね。
・日本の会社の内約20%弱は東京と大阪に集中
・大企業の数は東京と地方で10倍~100倍もある
・地方では地銀やインフラが強いが、意外な高給企業もある